冬至


<冬至とは 2-1>

一年で昼間の時間が最も短くなる日が冬至です。この日を境にまた日がながくなることから「一陽来復」ともいいます。冬至以降、いっそう寒さが厳しくなります。

ゆず湯に入って体を温めたり、小豆粥や栄養価の高い南瓜を食べるなど、様々な習慣があります。いづれも無病息災を願う習慣です。


出典: キノギフト




<冬至とは 2-1>

12月21日頃 (旧暦では11月24日)

春に向かって日が伸び始める日


一年で最も昼が短く夜が長い日で、二十四節気のひとつ。


昔、中国では冬至が暦の始まる日とされ、厳かな儀式が行われていました。


特に11月1日に冬至が当たると「朔旦冬至(さくたんとうじ)」といって祝宴が張られ、この風習は日本の宮中にも伝わりました。


また、冬至を境にして日が伸び始めることから、太陽のカがよみがえると考えられ、「一陽来復」ともいいます。


民間では、冬を乗り切るために、かぼちゃなどの栄養のあるものを食べたり、柚子湯に入ったりする習わしがあります。


また、れんこんなど「ン」のつく食品を7種食べると運がつくといった地方もありました。


 出典: ワイドバラエティー


 


♦詳細

<冬至の行事で風邪を吹き飛ばそう>


1 昼が一番短い日

冬至は一年で一番昼が短く、夜が長い日です。年によって違いますが、十二月二十二日ごろが冬至の年が多いです。夏や秋などと比べて、日が暮れるのがこの頃は早いですね。この日を境に昼の時間が長くなっていきます。

昼の時間が長くなるということは、太陽が出ている時間も長くなるということです。そこで、「太陽の力が復活する日」という意味で「一陽来復(いちようらいふく)」の日とも言います。


2 かぼちゃを食べる

冬は食料が入りにくくなります。また、生命の源である太陽が出ている時間も少ないために、昔の人々は生活の不安を感じていました。そしてその不安をなくそうとお祈りをしました。その時の貴重な食べ物の一つがかぼちゃです。「今日は冬至だからかぼちゃを食べなさい。風邪をひかなくなるよ」と言われたことがある人もいることでしょう。

かぼちゃは保存がきき、しかも栄養の減り方が少ない野菜です。江戸時代、冬場に野菜が不足しビタミン類が減るということで、冬至にかぼちゃをたべるという風習ができたのです。

また、食べ物と言えば、この日に「ん」のつく食べ物を食べると「運をよぶ」という言い伝えがあります。たとえば、かぼちゃの別名の「なんきん」、「みかん」などです。他にはどんなものがありそうですか。「れんこん」「にんじん」「だいこん」「ぎんなん」などがありますね。


3 冬至は「湯治」(とうじ)

冬至には柚子(ゆず)を入れたお風呂に入る風習があります。お湯につかって病を治すことを湯治と言います。冬至と湯治をかけているのです。

もちろん柚子を入れるのにもわけがあります。柚子のお風呂は、血のめぐりをよくしたり、体を温めて風邪を予防したりする効果があります。また、柚子に含まれているビタミンCは肌にいいと言われています。いい香りも、気持ちをリラックスさせる効果があります。

柚子のお風呂に入りながら「一陽来復」と唱えるとさらに幸せになるという言い伝えもあります。柚子のお風呂に入る人はさっそくやってみるといいですね。


【一言ヒント】

冬至の風習をする家庭が少なくなったことで、柚子を見たことがない子もいると考えられます。そういう場合には、「みかん科の果物」というように簡単に説明します。


出典: 子どもたちに伝えたい 日本の伝統・文化小話



<冬至のうんちく>

冬至は1年の中の最後の「二十四節気」です。


二十四節気は 1年を24に分けて季節の移り変わりをあらわしたもので、二十四節気全部羅列すると次のとおりです。全部読めますか?

二十四節気一覧

 春:立春 雨水 啓蟄 春分 清明 穀雨

 夏:立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑

 秋:立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降

 冬:立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒

注:24の季節の節(ふし)だから二十四節季と書くのかと間違いそうですが、二十四節気が正しいのですよ。(ここらへんもうんちくネタ)

冬至は、この日、北半球では太陽の高さが一年中で最も低くなり、昼が一年中で一番短く逆に夜が長くなります。この反対に昼が一番長く、夜が短いのは夏至です。昼と夜の長さが同じなのは春分と秋分ですね。(これは易しい常識ですね)


出典: リコーコミニケーションクラブ



<冬至の風習>

「冬至冬なか冬始め」といわれるように、ますます寒さはつのります。


厳しい冬を乗り越えるために、いろいろなものを食べる冬至の風習が生まれたと考えられます。


「ン」のつく食品7種

幸運になるとされた。なんきん(かぼちゃ)、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うどんなど。


冷酒を飲んで柚子湯につかる

風邪をひかないとされる。柚子には血行促進の効果あり。


小豆粥・小豆団子・赤飯

小豆の赤には魔を祓う力があるとされていた。


かぼちゃ

16世紀にポルトガルから伝来。冬至に食べるようになったのは明治時代以降。


こんにゃく

「とうじ こんにゃく すなはらい」。新年を前に体内の砂を払おうとした。


出典: ワイドバラエティー




♦豆知識

<冬至に何故かぼちゃを食べるの?その由来は?>

冬至は、一年でもっとも太陽の力が弱まる日ですが、以後は再び太陽の力が強くなる事から「一陽来復」と言って、この日を境に運が上向くとされていました。


そして、さらに運がよくなるようにと「ん」がつく物を食べていたのです。


これを「運盛り」と言うのですが、特に運盛りに食べられていたものは、れんこん、だいこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)です。


これらは「ん」が2つ入る物として好んで食べられていたとされています。


では、かぼちゃはどうなのでしょう?


冬至と言えばかぼちゃを食べるというのが当たり前のように刷り込まれていますが、かぼちゃには「ん」が付いていません。


これは、かぼちゃは漢字で書くと「南瓜」となります。


すなわち、なんきん、で「ん」が2つ付いているのです。


さらにかぼちゃは本来は夏野菜です。


貯蔵が効くので冬まで美味しく食べられるのもそうですが、元は南方から渡ってきた野菜である事から、夏や南は陽の気を持つものとして一年でもっとも陰(太陽の力が弱い日)に陽を多く含む物を食べるという意味もあるそうです。


<なぜ冬至にゆず湯に入るの?その由来や意味は?>

冬至に柚子湯に入る由来は、運を呼び込む前に体を清めるといった意味があったからです。


昔は今と違って毎日のようにお風呂に入らなかったので、お湯に浸かる事自体がお浄めの意味があったようですが、そこにさらに香りの強い柚子を入れる事によって、邪気を払うといった意味もあったようです。


また、融通が効く湯治=柚子が効く冬至


といった語呂遊びの要素もあったと言われています。


出典: 豆知識Press