春のお彼岸


<春のお彼岸とは 2-1>


3月17日~23日頃(春分前後の7日間)


先祖を供養し豊作を祈る


お彼岸は雑節のひとつで、春分の日を中日としてその前後7日間をさします。


開始日を「彼岸の入り」、最終日を「彼岸の明け」といいます。


民間では、ぼた餅や団子などを仏壇に供え、墓参りをして先祖の供養を行い、各寺院では「彼岸会」という法要が営まれます。


彼岸会はインドや中国には見られない日本独自の儀礼。


そもそも彼岸はサンスクリット語の「波羅蜜多」の漢語訳で、現実の生死の世界から悟りを開き、生死を超越した涅槃の世界に到るという意味。


彼岸はそのために仏の教えを実践する期間とされています。


また、「暑さ寒さも彼岸まで」というように、お彼岸は季節の変わり目。


春は農作業の開始時期にも当たり、豊作を祈ってこの日に種つけをする地方もあります。


出典: ワイドバラエティー



<春のお彼岸とは 2-2>


お彼岸には春のお彼岸と秋のお彼岸の二種類あります。春分の日と秋分の日の前後3日間をお彼岸と呼びます。


お彼岸は極楽との距離が短い日とされています。先祖のことを思い、墓参りに行かれることをおすすめします。


■ぼたもちとおはぎ

春のあんこで包んだおもちを「ぼたもち」。秋は「おはぎ」と呼びます。


出典: 冠婚葬祭.com




♦詳細

<彼岸の意味と由来>


彼岸(ひがん)は仏教用語です。


サンスクリット語のパーラミター(波羅蜜多)が語源とされており、パーラミターとは到彼岸、つまりは煩悩や悩みを越えて到達する悟りの境地のことを言います。


逆に、煩悩や悩みに溢れた私達が住む世界を此岸(しがん)と言い、此岸にいる者が「布施」「持戒」、「忍辱」、「精進」、「禅定」、「智慧」の6つを修業することで、彼岸に行くことができるとされています。


ちなみにこの6つの修業を『六波羅蜜』と言います。


また、仏教の西方極楽浄土の教えにより、十億万仏土先の西方には阿弥陀如来がいるとされる浄土がある、言われていることから、太陽が真東から昇って真西へ沈む春分・秋分の日を中日として前後3日計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に修業をするのがよいとされていたのです。


出典: 豆知識Press




♦豆知識

<お彼岸と墓参り>


彼岸は悟りを得た境地を川の向こう岸にたとえた言葉ですが、昔の日本人はその川を三途の川とし、彼岸を死者がたどりつく場所と考えました。


また、春分の日には先祖の霊が子孫の元に戻ると信じられており、各地に盆と同じように先祖を迎えたり、死者に会うために山に登る風習があります。


お彼岸の墓参りは、仏教と日本独自の先祖供養の風習が混ざり合って行われるようになりました。


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なぜ、お彼岸にお墓参りをするの?

実は、お彼岸に墓参りをするのは日本独特の風習で、仏教国であるインドやその他の国では見られません。


「彼岸」そのものは仏教の教えですが、「お彼岸」は日本でのみ行われ、正式名称は「彼岸会(ひがんえ)」と言います。


日本には、古来より農耕儀式や自然崇拝の考えがあり、種を撒く時期(春)や収穫の季節(秋)には五穀豊穣や安全を山や先祖に祈願しました。


また、仏教の伝来前より『神道』と言って、万物に神様が宿るという考えが日本にはあり(八百万の神)、太陽も神様として崇められていたことから、そこに仏教の西方浄土の教えが伝わったことで、太陽が最も真西へ沈む(西方浄土)春分・秋分の日に先祖を供養するのがよいと考えられるようになったのではないかとされています。


出典: 豆知識Press



<墓参りの作法>


(1)墓を清める


墓のまわりの落葉や雑草を取り除き、墓石に水をかけてぞうきんで汚れを拭き取る。


花立てや水鉢、香炉のゴミも取り除く。


(2)お供えをする


花を花立てに飾り、供え物はニつ折りにした半紙に置く。


(3)線香を焚く


ろうそくに火を灯し、線香を焚く。


線香は燃やしきる。


人数分に線香を分けてそれぞれが供える方法も。


(4)合掌礼拝をする


故人と縁の深い順に手桶の水をひしゃくで墓石にかけ、墓石の正面に向かい合掌礼拝する。


水を墓石にかけるのは故人ののどを潤し、罪を浄化するためといわれる。


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<お彼岸の由来や意味とお供え物!>


お彼岸にはお墓参りをするという方は多いと思います。しかし一方で、お彼岸にお墓参りをする理由を知っている方は以外と少ないのではないかと思います。


また、お彼岸とはそもそもどのような意味があるのでしょうか。


日本には「日本らしい」と思える数多くの風習がありますが、現代に生きる私達はそれらを行う理由や由来についてまではあまり詳しく知りません。


勿論、理由や由来など知らずとも、お彼岸に先祖供養に訪れることである程度は成し遂げられているのかも知れません。ですが、せっかく日本人に生まれたのですから、一つ一つの行事の意味を知ることは大切なのではないかと思うのです。


そこで今回は、お彼岸の由来や意味について詳しく調べてみたいと思います。


出典: 豆知識Press



お彼岸のお供え物は何が良いの?

お彼岸のお供え物と言えば、「ぼた餅」と「おはぎ」だと思います。


実はこの2つ、材料から作り方まで全く同じ食べ物で、違うのはその呼び方だけです。


では、どうしてわざわざ違う名前で呼ばれるのでしょうか。そこには、日本の四季に対する美しい考え方が根底にあるからです。


「ぼた餅」は漢字で書くと「牡丹餅」、「おはぎ」は「お萩」と書きます。すなわち、「ぼた餅」は春に咲く牡丹を、「おはぎ」は中秋の名月に供える「萩」から名付けられているのです。


ちなみに、お彼岸に「ぼた餅」や「おはぎ」を食べる理由については、材料に使われる小豆の朱色が、災難から身を守る除厄の効果があるとされていたからです。


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<ぼた餅とおはぎ>


どちらも同じものですが、ぼた餅はまぶした小豆の粒を春の牡丹に、おはぎは秋の萩の花に見立てて、このように呼びます。


お彼岸に先祖の供養に供えるのは、小豆の赤色が邪気を祓ったといわれていたから。


また、春は収穫をもたらす山の神を迎え、秋は収穫を感謝して神に捧げるために作られたという説もあります。


出典: ワイドバラエティー



お彼岸には「おはぎ」それとも「ぼたもち」?違いは何?


「ぼたもち」と「おはぎ」!正しい呼び方はどっち?


お彼岸の食べ物といえば、「ぼたもち」と「おはぎ」。


大きいのがぼたもちで、小さいのがおはぎ?

こしあんがおはぎで、粒あんがぼたもち?

米粒が残っているのがおはぎで、完全に餅になっているのがぼたもち?

巷にあふれている色々な諸説。


一体どれが本当なのでしょうか。


今回は、お彼岸に食べる「ぼたもち」と「おはぎ」の違いについてです。


「ぼたもち」と「おはぎ」の違いって本当のところはどうなの?


実は、「ぼた餅」と「おはぎ」は全く同じものなんです。


同じものなのですが、呼び方が時期によって変わるので、よくごっちゃになりがちですよね。


では何故、呼び方が、二通りもあるのでしょうか?


「ぼた餅」の「ぼた」は「牡丹」のこと。牡丹は、春の花なんですね。


では、「おはぎ」は?


「はぎ」は「萩」のことです。秋の草花である萩に由来されているんですね。


そう、呼び方は、季節で分けているんです!


春のお彼岸に食べる場合は、「ぼた餅」

秋のお彼岸に食べる場合は、「おはぎ」

と、使い分けて呼んでいるだけなんですね。


実に、四季のある日本らしい風流な呼び方でしょう。


ですから、「ぼたもち」と「おはぎ」は、


それぞれ「牡丹餅(ぼたもち)」、「お萩(はぎ)」と漢字で書きます。


これは、春のお彼岸の頃には「牡丹(ぼたん)」の花が咲き、


秋のお彼岸の頃には「萩(はぎ)」の花が咲くことに由来しています。


もう一つ風流な要素があります。


それは、「ぼたもち」と「おはぎ」の大きさの違いなんです!


「牡丹」の花は、大きな花ですから「牡丹餅」は大きめに、

「萩」は、小さな花なので「お萩」は小ぶりに作られるようになったんですね。

「ぼたもち」や「おはぎ」のあんこには、なぜ小豆をつかうの?


あんこに使われる「あずき」は、


古くから悪いものを追いはらう


効果があるとされてきました。


春は、種をまき、食物の成長を願う季節

秋は、食物の収穫の季節

この時期にあずきを使った食べ物を食べたり、ご先祖さまに感謝することは、


自然への感謝や祈りとも深くむすびついているのです。


昔の人々は、自然を暮らしの中に上手にとりいれていました。


季節の花を意識して食べ物の呼びかたやかたちを変え、ご先祖さまの供養を行う、


こうした風習は、ずっと変わらずに残していきたいものですね。


出典: 豆知識Press